土佐錦魚の一年

上級者向けの飼育方法を四季に分け飼育方法のポイントをまとめました。

1~2月

前年度より残した魚の中で、特徴のある(魚体が良い、色が良い、尾が大きい、金座が大きい、目先が良い)魚を産卵魚として用いる準備をする。
極力親魚を用いるようにしたい。
日中は太陽を受け入れるだけ受け入れて下さい。水温低下によって泳ぎの悪い魚、寝る魚は処分して下さい。ポイントは、低い水温ならば低いまま。

3月

3月に入ると水草を用意する。また日中は餌を欲しがる様になるが、与えはじめの2週間位は、少量を与えるようにする。
※多く与え過ぎると産卵がうまくいかないように思う。餌を控え気味の魚のほうが良い卵を産卵するようだ。
ヒーターを使用しない人は、ふ化時の水槽は、水草を多めに入れておくこと。また、保温力のある水にしておくことが大切である。
※夜間、雨の日、寒い日は被いが必要である。

4~5月

親魚には生き餌(イトミミズ)、ふ化した子魚には(ミジンコ)が必要となる。子取りは数多くし、選別は厳しくする。

選別方法

親魚、飼育者、飼育場所によって異なるが、一般的方法を述べさせていただきます。

ふ化3日後くらいから、ミジンコを与え、魚体が8ミリくらいから選別を始める。

小さいもので良し悪しが解りにくいので、毎日暇な時に、洗面器にすくい上げ、不具魚よりのけはじめる。

1鉢で多く生まれると、大きくなるにつれ、2鉢、3鉢と分けてやる。目安となる8~10ミリ位になると、バランスの取れた大きい、泳ぎのよい魚を残す。

(幼魚独特の素直な泳ぎのある魚を残す。幼魚時は、親魚のような泳ぎはしない。泳ぎで見極めるので、小さい欠点は、この時点ではわからない。)

残した魚を丸鉢に上げて、イトミミズに切り替える。餌の切り替えをすると。幾分成長が止まるかの様に思うが、2~3日すると腹回りができて、金魚らしくなる。この時期には、親魚の尾のように反転した魚はだめである。どこまでも素直な泳ぎであり、左右対称にならなければならない。大きな魚を取り上げた後の小さい魚も大きくなるに釣れ、2回、3回と同じ方法で丸鉢に上げる。同じ生まれの魚で大きくならないものは、私の場合は処分します。れの魚で

5月末

5月中旬を過ぎる頃になると、しかりした魚体もできはじめ選別もしやすくなる。

(1・2)、(4・5)が左右対称とならなければならない。
3金座大きくしっかりしたもの。

A部の付きブはどの位置にあるか、側線を基準にした方が覚えよい。

A部の尾の揚げ角度が上がりすぎるとかえる。ねる。
B部の角度を上見で覚えること。

左右の渡りの長さ。
センターラインの通り。
尾の厚み。
上見による魚の厚み。

以上の事を頭に入れて、選別をしてください。

【No.1】大きくなるにつれ違いが大きくなり、審査の対象外となる。
【No.2・3】水温が低下すると、かえる、もしくは寝だす。
【No.4】左右の渡りの短いもの、厚みのないものは、大きくなるにつれ寸足らずの魚になる。

6月

以上の選別をして、当才仕上げに入る。
梅雨時の屋外飼育者は、雨水を避ける対策を十分に考慮して、飼育にあたってください。
標準丸鉢で5~6匹飼育すると、従来残した魚が図のように反転しはじめる。

選別時の魚
反転を始めた魚

反転度合いは各魚個々の飼育場所によって、早い、遅いの違いが出てくる。この時期は、後の尾の欠点がよく分かりだす。すくい上げる魚、シワの出始める頃でもある。
梅雨時の病気については、病気になってしまって薬を与えるよりも、予防目的として、定期的に少量の薬を用いたい。

6~8月

梅雨明けと共に、日中の日差しが厳しくなり、金魚の世話は早朝もしくは夜間に限られ、板囲いが必要になる。
水温の上昇に伴い、生き餌が傷みやすくなるので、腐った餌で死亡させないよう注意して下さい。
魚の良し悪しがはっきり分かりだし、産卵時の成功後や魚の合わせ具合の失敗が分かります。反転度合いの遅い魚も、図のように反転しだし大会へ出品できるようになります

8~9月

毎日単調な飼育の繰り返しですが、同じ飼育場所であっても風通しの良い所、鉢の作りによって、色々魚の仕上がり具合が違ってきます。

9~10月

日中の日差しも幾分和らぎだし、水替えも楽になりだします。
一年の締めくくりの秋季大会の時期です。毎日の世話により、一匹一匹の金魚の健康状態が手に取るように分かると思います。
この時期は金魚には特別変わったことを避けてください。(人の魚より太らせたいための餌の与えすぎ)
どこまでも従来通りの世話で健康な魚を出品して下さい。上位入賞魚と見比べができる良い機会です。

11~12月

来年に備え、残す魚をしっかり見定めてください。
朝の冷え込みで寝る魚がいれば処分してください。
選別時の失敗がよくわかります。

出展/日本土佐錦魚保存協会・野中純男さん